準備
一か月前、期末テスト3日前。航空券をどのサイトからとったら1番安いかをその貴重な時間で調べていた。JetstarとLccの口コミで検索したページを何個も開いていた。
予約しようとクレジットカード情報を打ち込んでは、本当にこれでいいのかとの迷いで消して、というのを3回ほど繰り返した。
そして半ばヤケクソで7800円の長崎行きの航空券を取った。そのページを見る度に何故か緊張と不安ばかりがこみあげた。
旅行中は、なるべく安く、お得にいい思いをしたい。移動代、宿代は安く押え、食べたことがないもの、珍しいものやそこでしか食べられないものにお金をかけるスタイルだ。
食への執着がすごいケチと言われるとどうしようもないが、世界中の何人かはこのようなスタイルをわかってくれる人もいるのではないか。いやどうだろう、そうだといいけれど。
バイトの5分の休憩時間でさえも九州について調べるくらいの浮かれっぷりで、偶然長崎の安いドミトリーが残り1部屋だったので急いで取った。まだ実感は湧かない。
出発の１0日前。まだ自分が実際に行くんだという感じはしないけど、大学に行く電車の時間を調べようとしたら、昨日の夜中に調べていた長崎空港からの乗り継ぎの履歴が出てきて朝からわくわくしていた。明日もテストなのに。
あとはひたすらガイドブックを読み込んだ。完全無計画の旅にも少しあこがれはあったが、後から「あそこに行きたかったのに！」というのは悔しいので。とりあえず行きたいところだけをピックアップして、気の向くままに行ってみようという計画だ。
こんな感じで。
それと、地図や路線図をダウンロードして行きたい場所に○をしたりしていた。
でも今思えば、現在地の確認などはGoogle Mapsで十分だと思う。
初めての一人旅
ある程度貯金も貯まったし、そろそろ1人でどこかに行こうという気持ちになった。
東欧にあるチェコにすごく憧れがあるのだけれど、まずは日本で旅慣れをしておこうと思った。
選ばれたのは九州でした(*'ω')
端の方だし、九州や四国は行ったことがなくて未知の世界だったから未知の感じ。大学の長い春休みを使っていくよ
一人旅を本格的に計画し始めてからまずやった事は、長かった髪をばっさり切ったこと。すごく安い宿だから、シャワーがない所ももしかしたらあるかもしれないし、何より1度ショートカットにしてみたかった笑
頭が軽くなって結構気に入っている。
完全に自由な旅に憧れていたから、行きの飛行機と初日のドミトリーだけ取って後は現地で取るようにしました。
帰ってきて思うことは、英語がめちゃすらすら出てくるようになったこと。日本なのに笑
大学にいると、語学力を伸ばしたい→留学 という選択肢しか見えてこなくて、でも今日本を長期間離れるのは色々と苦しいし飽きそうだしということでずっとモヤモヤしていた。でも全然ドミトリーやホステルでも外国人はいっぱいいるから、共通言語は英語になりがちだし友達も増えるから色々と視野が広がると思う。
今回の旅で友達になった人は、ほとんどがドミトリーの共同スペースで会った人だった。うれしい。
旅のきっかけ
初めて"旅"に興味を持ったのは、中学生の時だった。私はクラスの中では結構静かな方で、本を読むことが大好きだった。図書室の司書さんともすごく仲が良くて、 図書委員をやっているような"いかにも"な子だった。
ある日彼女におすすめの本を聞いた。今思えば、ここが私の旅の出発点だったのかもしれない。バックパッカーのバイブルとも言える沢木耕太郎の「深夜特急」。
2日ほどで6巻全てを読み切り、それから未だかつて想像もしたことが無い世界に思いを馳せる日々が始まった。その世界は、私がいた狭い中学校の教室にも校庭にも、図書館にさえもなくて、到底現実の世界の出来事とは思えなかった。
高校に入って、カナダに行った。高校のプログラムで語学力を向上させるための短期留学だった。カナダに行きたいと思ったのも、外国に憧れが強かったからだと思う。そこでは、英語を話すことに精一杯で、また昼間は学校に行っていたため、"旅"を強く意識していたわけではなかった。
また、高校の卒業論文では「増えよ！女子バックパッカー」というテーマでやりたい放題に"安全でクレイジーな旅"について一生懸命考えていた。
今思えば、その頃からもう自由に旅をすることが待ちきれなかったのだと思う。
旅に憧れながらも恐れている期間が長かったから、とりあえず言ってみよう！と踏み出したのが今年の春休み。
大学に入って先輩から、「遊べるのは大学3年生まで」という声を沢山聞いた。人生1度切りなんだから、あまりそういう生き方をしたくはないとは思いつつも、びびりな私は、最初は就活をするんだと思う。みんながやっているからという理由で。
とにかく一般的には、今が1番時間があって遊べる時期らしいし、今がチャンスじゃないか、ということで遂にドキドキの1歩を今年の春休みに踏み出した。
そんな経緯で始めてみましたこのブログ。旅とおんなじで、ちょっと憧れがあったから。そして、やってみたいならやってみよう、ということで。
私も旅を始める前は、"女子 バックパッカー 危険"とかすごく調べて、体験談やブログなどを読み漁っていたから、少しでも参考になればと思います(*'▽'*)
